「極東基地」に付いて 「給湯流茶道の谷田半休」

僕が勝手に片思い親友 給湯流茶道の仮称家元 谷田半休さんに 極東基地をライティングしてもらいました。

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以前 日本極東貿易店内でお茶会をした時の写真。

「極東基地 KYOKUTO BASE」は、移動式セレクトショップ。固定の店舗を持たず、いろいろな場所で期間限定でテーマを設けてお店をひらきます。竹内さん、タケシマさんふたりで立ち上げた「極東基地」のコンセプトはじつに味わい深い!立ち上げた経緯を聞いてきました。

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■サラリーマン時代、ヴィヴィアン・ウエストウッドの古着を集めまくった竹内さん

竹内登さんは1990年代サラリーマンをしていましたが、ヴィヴィアン・ウエストウッドの古着にハマりどんどん集めるようになったそうです。大量の古着を自宅に収納しきれなくなり、古着を置くための部屋を借りるほどに。評判が評判を呼びスタイリストからレンタルを希望されたり、購入したがる人が増えたりして大繁盛。ついにサラリーマンを辞めて古着販売に専念するようになりました。

竹内さんのひいおじいさんが戦前にロシアで経営していた百貨店「日本極東貿易」の名前をつぎ、心斎橋の古いビル「大阪農林会館」にお店をかまえました。ヴィヴィアンやコムデギャルソン、ヨージヤマモトなどのブランド衣服を中心に、ロシア、東欧、南米、1970年代大阪万博の雑貨などもあつかうお店をスタート。

■ブランド品を欲しがる若者が減ってきた2000年代

お店は順調に売り上げを伸ばしてきましたが、若者のファッション感覚が変わってきたのを肌で感じた竹内さん。1990年代、服が好きな人は特定のブランドに熱狂し買い続けました。しかし今はファッションに興味がある人のなかで、ブランドではなく個人の作家が作るハンドメイドものを好む傾向が出てきたのです。自分が好きなブランドの古着を販売するだけでは新しいお客さんがつかないと考えた竹内さんは、ハンドメイド作品を販売する作家さんを探し始めました。

■ハンドメイドだけど人の臭いを感じさせない「Compute」との出会い

竹内さんはハンドメイドの作家さんを始めましたが、いかにも手作り!という雰囲気があるものには抵抗があったそうです。ヴィヴィアンやギャルソンなど、毎年パリコレに参加するようなブランドに多く接してきた竹内さん。そのようなブランドの服は、職人さんが丁寧に手縫いでボタンをつけるなど手作業が発生しています。とくにオートクチュールの服は世界に数着しかなく、ハンドメイド作品といってもいいはずです。それでも、職人の手仕事の雰囲気は消し去り、エッジのきいたデザインと都会的な空気で勝負してきた服たち。そういった世界観に慣れ親しんできた竹内さんにとって、過剰に手作業の臭いがする作品への興味はなかなかわきませんでした。

そんなときに出会ったのが、大阪で活躍するCompute。 アクセサリーやバッグなどを中心に制作するタケシマさんたちのデザイン・ユニットです。実際はハンドメイドで制作している部分もおおいですが、幾何学的な模様や、昔の喫茶店のロゴ風の文字を刺繍するなど、手作りと工業製品の間をいく、独特な空気感をもつのが特長。意気投合した竹内さんとタケシマさんは一緒に移動式セレクトショップ「極東基地 KYOKUTO BASE」をやることになったのです。

■横浜で開催される移動式セレクトショップのテーマは「フォーライフ」

百貨店やイベントスペースにて、期間限定で開店する「極東基地 KYOKUTO BASE」セレクトショップ。竹内さんがそれぞれの土地柄でニーズを察知してコンセプトを考え、タケシマさんがイメージに合ったクリエイターをさがして作品を集める形で毎回企画されます。2017年4月20日~4月25日は、横浜・上大岡の京急百貨店で「for life」をテーマに開店。Computeのカフスから、東欧や北欧のミリタリー雑貨、90年代DCブランド古着などさまざまな「いつもの」自分にあったものが並びます。

ぜひご来場ください!
詳細は、下記ホームページにて
日本極東貿易 HP : https://boctok.jp/
極東基地 FB : https://www.facebook.com/KYOKUTOBASE/?ref=bookmarks

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